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IoTとIoEの違いは何やねん

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IoTとIoEの違いは何やねん

On 8月 11, 2015, Posted by , In IT&Digital, With No Comments

最近、インターネット、コンピュータ関連の記事にIoT(Internet of Things)という用語が多く登場するようになった。

次々と新しい用語が登場するのだが、デスクトップPC、からノートPC、タブレット、そしてスマホが浸透し、各デバイス同士がDropboxやストレージサービスによって簡単に共有できるようになり、言葉はともかくこうした状況をどう表現するのかと思っていたので、それをIoTかと。常々感じていることが以下の記事にありました。

さらにIoTからIoEという言い方が台頭しているようだ。

IoTとIoEの違い。そもそも、IoTってなんですねん

http://blogs.itmedia.co.jp/zenkishimoto/2015/04/iotioeiot.html

IoEとはInternet of Everythigの略で、IoTがいわば“モノ”を意味しているのに対し、IoEは“全ての「もの」のインターネット”とかなんでものインターネット(Internet of AnythingまたはIoA)というものもある。一体それぞれどこが違うのか、今までにあったものとどこが違うのか。単なる既存のものの焼き直しなのか。定義やコンセプトは人やアナリスト会社によって微妙に異なる。いろいろと資料を探していく中で、ABI Researchの議論が一番的を得ているようなので、この会社が昨年2014年の5月に発表した「IoTとIoEの違い」というホワイトペーパーを通じてそもそもIoTとはなにか、IoEとはどこが違うのかの要約を以下に示したい。

物理的存在ありきとデジタル存在ありき

まず実際この世に存在する物体やプロセスで、なにか手を加えないとそれ自体がデジタルデータを生成したり、通信したりしないもの (物理的存在ありき) と、もともとデジタルデータを生成し通信するように設計されたもの (デジタル存在ありき) に分ける必要がある。この2つはつい最近まで、全く触れ合うことのない世界だった。しかし、この2つの世界が融合し始めているのが、IoEの背景ということができる。例えばウエブの世界と実際の世界は全く異なったものであり、この2つが融合するなどということは以前は考えもつかなかった。

例として挙がっているのが、既存の本屋とebookだ。前者はそれ自体デジタルのデータを生成しなければ、それをどこかに通信したりもしない。Ebookはそれからいろいろなデータが生成され、そのデータを通信することも可能だ。デジタル存在ありきのものから形成される世界をデジタルのインターネットと呼ぶ(IoD) (・・Didital。)

離れた場所同士のPCとPCがつながれば便利と誰しも思うだろう。P to PとかLANをインターネットでつなぐ無線LANが現実となった。スマホで撮った写真をDropboxなど提供されるサーバー内にアップロードして一元化するストレージサービスによりPCに自動で共有されるのは便利だが、こうした環境をクラウド・コンピューティングというが、これもIoTの概念である。

全てのもののインターネット(IoE)

IoEはIoTの最終的な段階で、接続されていなかった物理的存在ありきの物体やプロセスと人間をデジタル存在ありきの「もの」に接続することと言える。IoEの本髄はデータであり、収集されたデータから価値を生み出すことだ。つまり物理的な「もの」、人間、デジタルの「もの」から生成されたデータをアナリティクスを利用してデータ本位のアプリやサービスに変換していくということだ。

IoEが実現されるのには10年は要するだろう。しかし、10-15年後にはもののインターネットと普通のインターネットを区別することもなくなっているだろう。また、スマートとか接続しているとかいうことを製品に記述することもなくなるだろう。それが当たり前になるからだ。

 

「Cisco Live 2014」基調講演で語られた、IoEの現在と企業のビジネス変革

「IoEは未来ではなく、すでに現実」シスコ・チェンバースCEO

(シスコシステムズ会長兼CEOのジョン・チェンバース)

2014年06月04日 06時00分更新
文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

 サンフランシスコで先月開催された「Cisco Live US 2014」。シスコシステムズ会長兼CEOのジョン・チェンバース(John Chambers)氏の基調講演では、あらゆる企業に求められる変革と、それを支えるITのあり方、そして現実化し始めた「Internet of Everything(IoE)」の最新事例などを紹介した。

「変わらなければ生き残れない」25年を生き延びたシスコ

(中略)
こうした激しい変動はあらゆる業界で起きつつあることであり、皆さんにとっても他人事ではないのだと、チェンバース氏は会場の聴衆に語りかける。「市場、経済、テクノロジー――それぞれの変化のスピードが、これまでになく速くなっている」「われわれはどちらのサイドにいるのか。生き残るほうか、消えていくほうか」。

生き残りの鍵の1つが「イノベーションのスピード」だ。チェンバース氏は、シスコでは3年前の「2倍のスピード」で技術イノベーションに取り組み、アイデアを実現してきたと語る。
(中略)
さらにシスコでは、“3つのシンプルな原則”に則ってビジネスを展開しており、それが競合との持続可能な差異(sustainable differenciation)を生んできたと、チェンバース氏は説明する。

「マーケットの変化をいち早く察知し動くこと」

「機能のニーズから価格まで、顧客の声を聞くこと」

「多数の製品/サービスがシームレスにつながるアーキテクチャを用意すること」

の3つだ。

「変わらなければならないということを、シスコは知っている。皆さんもまた、変わらなければならないと自覚しているだろう」

あらゆる企業が、自らを「テクノロジーカンパニー」と再定義し始めた

大変動の時代において、着実に事業成果を挙げるために、組織内でテクノロジーに適切な役割を与えることが大切になっている。チェンバース氏は、この1年間に見られた新たな動向として、あらゆる企業や国/自治体が、自らを「テクノロジーファースト」な組織として再定義し、変革に向け動き始めていることを挙げた。

「たとえば、自社は小売企業や金融機関である前に『テクノロジー企業』であるという捉え方。国や自治体も『デジタルカントリー』『デジタルシティ』としてのビジョンを語り始めた」

こうした企業、組織を支えるITはシンプル、スマート、セキュアでなければならず、個々のテクノロジー/製品を包括する「アーキテクチャ」も欠かせない。こうした「Fast IT」を備えることで、ITの運用コスト(OpEx)は低減され、迅速にビジネス成果が生み出せる環境になると説明した。

「IoEは未来のビジョンではなく、すでに現実のもの」

IoEのコンセプトを実現するためにも、包括的なアーキテクチャは欠かせないという。

「『適切な情報を、適切なタイミングで、適切なデバイスを通じて適切な人に届け、適切な判断を下せるようにする』――企業がIoEに取り組む動機はシンプルだ。だが、IoEを『実行』するのはとても難しい。(包括的な)アーキテクチャがなければ、ほぼ実現不可能だ」

ACI、InterCloud(関連記事)、セキュリティ(関連記事)、フォグコンピューティング(関連記事)、コラボレーション環境の改善といった新たな取り組みも、いわば「すべてをつなぐ」IoEのアーキテクチャを完成させるために進めていると言えるだろう。

さて、昨年のCisco Liveではその可能性を訴えたIoEだが、今年は「IoEは未来のビジョンではなく、すでに現実のものである」というメッセージが強調され、具体的なビジネス価値に落とし込んだデモや事例紹介が行われた。

鉄道会社の列車運行システムを模したデモでは、路線上を走行中の列車からリアルタイムに取得した走行スピードや燃料効率、乗客数、そして沿線駅からリアルライムに取得した乗降客数などのデータを収集する様子が紹介された。

列車のリアルタイムデータは、沿線に設置された無線ルーター(ネットワークエッジ)上であらかじめ処理されたうえで収集される、フォグコンピューティングモデルである。駅の乗降客数カウントも同様に、ビデオアナリティクス技術を用い、フォグコンピューティングモデルで実行される。こうしたエッジ端末の管理はACIをベースとしており、共通ポリシーで簡潔に管理することができる。

チェンバース氏は、こうした正確かつ詳細なデータに基づいて列車運行スケジュール(ダイヤグラム)を最適化することで、路線あたりのキャパシティを30~40%改善することができ、収益向上につながると説明した。「この事例は、列車運行だけでなくゴミ収集車の運行まで、あらゆる運輸業務に適用できるだろう」。このような、パートナーが開発する多様な業種向けアプリケーションは、シスコのマーケットプレイスで4000種類以上提供されているという。

インターネットを上回るインパクト、「共に実行を」

シスコでは、IoEが社会や産業に及ぼすインパクトはインターネット以上のものになると見ている。同社の試算によると、2013~2022年の10年間でIoEがもたらす全世界の経済効果(収益増加とコスト削減)は19兆ドルに及ぶ(ちなみに日本単独では全世界の5%、7610億ドルと試算されている)。

チェンバース氏は、IoEのインパクトは業種を超えて影響を及ぼし、新たなビジネスや社会変革を創出するだろうと語る。「その可能性に気づくのは、今だ」。

聴衆に対し、「夢想するだけではなく、共に実行していこう」とメッセージを残して、チェンバース氏は基調講演を締めくくった。

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